【FX】ダウ理論でトレンド転換を見極めろ!

今回は空き時間に作った図解がとても反響をいただいたので、
Twitterでは文字数の関係で説明できなかったところを含めて改めて解説していきたいと思います。

トレードで勝っている方にとっては当たり前のことかも知れませんが…
トレードを始めたばかりの方や勉強中!って方はモヤモヤになっていることが多いかなと思っています。
(私自身が昔、ここで間違った認識をしていたということもあります。)

初心者の頃だったり、勉強をしているときってどうしてもまずは手法に目を向けがちですよね。
ただ手法が分かっていても相場環境を把握していないとうまく利益も出せないと思います。

極論ですがが、
相場がアップトレンドと分かればどこで買いでエントリーしてもトレンド終了まで握っていれば勝ち続けれます。
ダウントレンドと分かれば手法など関係なく売りでエントリーしたら勝手に利益が出てくるんです。

そして環境認識をすることでその相場に対しての目線を決めることができます。
この目線を決めることはとても重要でアップトレンドであれば押し目を待ち、ダウントレンドであれば戻りを待つ。
レンジであれば、様子を見ることも上下の値幅を狙っていくことも可能です。

トレンド転換点を見極めるためには「ダウ理論」について知っておく必要があります。
ダウ理論については…下記の記事をご覧ください(●´ω`●)

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目次

「ダウ理論」によるトレンド把握

「ダウ理論」によるトレンド継続の定義

そもそも論ですが、トレンド転換を見極めろ!とか言ってますが、
まずはトレンド継続のパターンを知っておかないとトレンド転換点なんて分からないですよね。

トレンド継続については、
かの有名なチャールズ・ダウさんが提唱した「ダウ理論」の1つに
「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する」というのがあります。

アップトレンド

高値・安値を切り上げながら上昇

押し安値が移動する

※押し安値を割るまでは継続

ダウントレンド

安値・高値を切り下げながら下降

戻り高値が移動する

※戻り高値を抜けるまでは継続

そもそも「ダウ理論」は先物チャートや株式チャートを基準に考えられた理論なので、全てがFXの相場に当てはまるとは思っていないです。ただ解釈を少し変えることでFXのチャートにも応用できるため「ダウ理論」は有名なんですよね。

FXチャートでいう「明確な転換シグナルが発生するまで継続する」という「明確な転換シグナル」とは、
アップトレンドでは…押し安値を割るまではトレンドは継続
ダウントレンドでは…戻り高値を抜けるまではトレンド継続
このような解釈で問題ないかと思います。

押し安値・戻り高値を理解する

「ダウ理論」とかFXについて色々勉強していると必ず「押し安値」「戻り高値」という言葉が出てきますよね。
でも正直、最初のころは「押し安値」「戻り高値」については曖昧なことが多いと思います。

ただチャートを分析する上で、「押し安値」「戻り高値」はとても重要なのでしっかりと押さえておきましょう。

★押し安値
最高値を更新する起点となった直前の安値

★戻り高値
最安値を更新する起点となった直前の高値

「押し安値」は最高値を更新する起点となった直前の安値、「戻り高値」は最安値を更新する起点となった直前の高値ということは理解できるかと思います。

そして重要なのは、チャート上には「押し安値」「戻り高値」はひとつしかないということです。
最高値や最安値が更新されるたびに「押し安値」「戻り高値」は更新されていきます。

上の図では、高値をつけた直前の安値が「押し安値①」となり、その高値を更新した場合は高値更新の起点となった安値が「押し安値②」と更新され、「押し安値①」についてはただの安値へと変わります。
(ダウントレンドでも同様です)

USDJPY H4

実際のチャートでも見てみましょう。(分かりやすいところを切り取っています)

一番左側の高値を更新し真ん中の高値をつける起点となった安値が押し安値①となり、
さらに高値を更新すると押し安値が②に移動していきます。

これが押し安値がブレイクされるまで続きます。

ぜひ実際のチャートに書き込む練習をすると自分自身に落とし込めると思いますよ(*´ω`*)

トレンドの終了とトレンド転換

次にトレンド終了のポイント、トレンド転換ポイントについてみていきましょう。
まずは、トレンド終了についてはアップトレンドの場合は押し安値を下抜けたら、
ダウントレンドの場合は戻り高値を上抜けたら一旦トレンドは終了となります。

図で見ると赤丸のところですね。

ここが勘違いしやすいところですが…
押し安値を下抜けたからトレンド転換だー!と認識している方もいるかと思いますが、
この押し安値を下抜けたからと言ってトレンド転換したわけではありません。

押し安値を抜けた段階では、それまで続いていたトレンドが一旦終了した。という認識です。
この段階ではトレンドレスとなり、
またアップトレンドに回帰する可能性もダウントレンドになることもレンジになることも考えられます。

なので押し安値を下抜けたからといってすぐにダウントレンドの始まりだ!と言って、
ショートエントリーをするのは早すぎるということです。

私が「ダウ理論」を勉強し始めた当初は、
押し安値を抜けた!戻り高値を突破した!ですぐにトレンド転換した。
と認識をしていました。

ではトレンド転換のタイミングについてみていきましょう。

トレンド転換のタイミングは、
アップトレンドならば…押し安値を下抜け(トレンド終了地点)→高値切り下げ→安値更新(トレンド転換)
ダウントレンドならば…戻り高値を上抜け(トレンド終了地点)→安値切り上げ→高値更新(トレンド転換)

上の図で言うと赤丸のところでトレンド転換が起きたと判断します。

よくブレイク後のロールリバーサル(戻り)を待ってからエントリーが良い。
ということも耳にするかと思いますが、ダウ理論を学んでいれば至極当然のこととも言えますね。

ぜひトレンド終了・トレンド転換について頭がごちゃごちゃになっている方はしっかりと整理して
チャートを改めて見つめてあげてください。

きっとチャートが以前と比べてスッキリ見えてくるのかなと思います。

さいごに

今回は、Twitterでとても反響をいただいた内容をより詳しく解説するためにこの記事を書かせていただきました。

ベテラントレーダーの方々には当たり前のことかも知れませんが、まだチャートを見始めてから日が浅いとか、
頭の中が整理できていない方にはぜひ今回の記事を読んで実際のチャートに落とし込んでほしいと思います。

少しでも参考にしていただければ幸いです(*´ω`*)

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